生きることは罪だ。
生きることは咎だ。
人はみな生まれたときから罰を背負い、
最期の瞬間まで償い続けて死んでいく。
犯しながらにして戒められ、贖うことで着せられる。
それが――生きるということ。それが――死ぬということ。
何度も何度も繰り返される。
終わりの見えない螺旋のように。
何度だって、繰り返し続ける。
それが架せられた業なのだから。
だから、これはその最期の物語。
もがいて足掻いて苦しんだ咎人の、最期の。